dfetech/JP3TWNの日記

京大院生(修士)です。旅と勉強の記録。

トヨレンの片道GOで大阪→東京格安移動

修士論文を提出し終えた開放感もつかの間、東京での新居を探すためにすぐに上京しなくてはならなくなった。

東海道新幹線には飽きたし、金沢周りもやったし、どうも静岡近辺のローカル線に興味が湧くわけでもない。

そこで、今回は片道GOというトヨタレンタカーのサービスを使って移動することにした。片道GOは広く知られたサービスであるが、要するに「金持ちがワンウェイで乗ってきたレンタカーを元の店に戻すなら、安く乗せてやんよ」ということである。

今回、大阪→東京の移動で、48時間借りて4400円、これにフルカバーの保険を足しても8000円弱であった。まる2日借りてこの値段は、大して旨味のない生協特別料金(笑)に見慣れているととても魅力的である。

 

旅の始まりは新大阪駅。なんと新大阪駅にはトヨタレンタカーが4つもある。予約していた店と異なる店舗に行ってしまったが、スタッフは慣れた様子で正しい店舗を案内してくれた。

f:id:dfetech:20220301223427j:plain

f:id:dfetech:20220301223433j:plain

できるだけ下道で移動しようと思い、新大阪から天理を経由して名阪国道に乗る。

f:id:dfetech:20220301223534j:plain

伊賀のサービスエリアに寄り、軽く食事をした。伊賀バーガーなるものを口にするも、「これで400円ならビッグマックのほうがいいよなぁ」と凡庸な感想しか浮かんでこない。

f:id:dfetech:20220301223639j:plain

借りたクルマはカローラツーリングのG-Xグレード。片道GOは借りる前から車種がわかっているので、望み通りのクルマを選ぶことができるのが良い。本当はハイブリッドに乗りたかったがやむを得ない。

クルマの詳細な感想は後に述べるが、大きな誤算としてこの個体はマイナーチェンジ前のモデルであった。したがって、LTA(レーントレーシングアシスト、要するに高速でハンドルを勝手に回してくれる機構)がついておらず、LTAに劣るLDA(レーンディパーチャーアラート、車線踏みそうになったらアシストしてくれるだけ)しかついていない。かなり高性能なACC(クルコン)がついているのでアクセル操作からは完全に開放されるが、ハンドル操作からもストレスを感じなくなるLTAがついているか否かで疲労感はまるで違う。残念。

 

名古屋駅の「味仙」にて、台湾ラーメンを食べた。カップラーメンの台湾ラーメンよりたしかにうまい。ひき肉の味が力強く、にんにくの効いたスープとよく合う。しかし生卵トッピングは不要。味が薄くなる。

f:id:dfetech:20220301224115j:plain

 

ここから知多半島道路を南下し、知多半島南端の豊浜を目指す。ここは何を隠そう、人気YouTuberの「きまぐれクック」氏が頻繁に訪れている魚市場である。YouTuber効果かわからないが、土曜ということもあって殺人的混雑であった。名古屋県民の行楽にはうってつけの立地なので無理もない。

f:id:dfetech:20220301224308j:plain

f:id:dfetech:20220301224500j:plain

せっかくなので海鮮丼を注文。どうみても地魚には見えない魚種ばかりが目立ち、煮え切らない気持ちになる。味噌汁は名古屋らしく味噌の味が立ち、とても美味しかった。

f:id:dfetech:20220301224656j:plain

 

時間がもったいなく感じたので東名高速に乗り、浜松へ。ここで一泊することにしている。

f:id:dfetech:20220301231508j:plain

EXPASA浜名湖SAで食べたちくわがとても美味しい。

熊本県の日奈久ちくわが大好物であるが、浜松のちくわも負けず劣らずおいしい。本当に美味しいちくわは魚の味がちゃんとする。

 

浜松で一泊する。宿は「グランドホテル浜松」を取った。浜松市内では一番格式高いホテルらしいが、コロナの影響で素泊まり5600円のプランがあり、それを利用した。たしかに建物は豪華絢爛なのだが、どこかバブルの匂いを感じる。ホテルの運営もデジタル化が十分進んでいないようで、効率重視のDX化とは(良くも悪くも)距離をおいているようだ。大昔、親と泊まったホテルを思い出し、懐かしい気持ちになれた。一部のマニアを除き、普通に浜松駅前のビジネスホテルに泊まることをおすすめしたい。

f:id:dfetech:20220301232014j:plain

 

浜松駅内にある漁協直営のうなぎ屋でうなぎを食べる。本当はゆるキャン△で志摩らが訪ねていた店に行きたかったが、超人気店でとても入れる状況ではないらしく、妥協した。ここで食べたうなぎはどうも脂っこく感じた。僕が主にうなぎを食べるのは九州筑後川沿いだから、調理方法が違うのだろうか。コスパは良いように思うが。

f:id:dfetech:20220301232251j:plain

 

浜松駅は土曜の20時だというのに、がらんとしていて寂しい。街の規模と人通りがどう考えてもあっていない。コロナによる影響なのか、そもそも駅前で遊ぶような血気盛んな人口はさほど多くないのか…。

f:id:dfetech:20220301232507j:plain

 

 

おはようございます。浜松は今日も清々しい朝。日本海側(京都)に住んでいると、太平洋側の晴天がたまらなく恋しくなる(千葉出身)。

f:id:dfetech:20220301232636j:plain

今日の目当てはスズキ資料館。スズキ自動車の展示がずらり並ぶ、オタク垂涎の名所である。見学無料というのも素晴らしい。

f:id:dfetech:20220301232721j:plain

f:id:dfetech:20220301232807j:plain

f:id:dfetech:20220301232838j:plain

f:id:dfetech:20220301232846j:plain

f:id:dfetech:20220301232853j:plain

f:id:dfetech:20220301232901j:plain

f:id:dfetech:20220301232908j:plain

f:id:dfetech:20220301232916j:plain

f:id:dfetech:20220301232924j:plain

スズキが「小さくて安いクルマ」にかける想いはとてつもないということがよく分かる。この優位性が、電動化によって失われかねないのはとても残念だ。


スズキ資料館を出て、超有名ハンバーグ店「さわやか」へ。開店凸したのに先客が多く並んでいて、30分程待った。

げんこつハンバーグはとても美味しい。ぜひ東京にも出店してほしいが、こだわりの半生状態を出すのに静岡以外だと保健所がうるさいらしい。

さわやかの店内にいる、同い年くらいの夫婦(子連れですらある)を見ていると、親のすねをかじって大学院まで出てしまったことにいささか罪悪感を覚えなくもない。

f:id:dfetech:20220301233033j:plain

さわやかの魅力に、従業員の活気も挙げられるだろう。サービスの品質はとても高く、良い人材活用が出来ているように思えた。多くの消費者に支持される商品を提供し、対価を得て、人材に還元する。まさに企業経営の模範と言える存在だ。

 

浜松を出発し、東名高速で東京を目指す。途中、牧之原SAで「青春ブタ野郎」の看板を目にした。青春ブタ野郎はひと通り見たし、劇場版は映画館まで足を運んだ。ラストの展開にいささか疑問を感じたものの、とにかく作画の良いアニメだった。私は「古賀推し」なので、グッズは買わない。

f:id:dfetech:20220301233404j:plain

 

途中、沼津で高速を降り、沼津港へ。言うまでもなく、ラブライブサンシャインの舞台を期待していたが、沼津港には必ずしも十分なラブライブ要素が供給されているわけではない。そういえば、沼津市内はそれほどラブライブの重要拠点じゃなかったね。

f:id:dfetech:20220301233548j:plain

f:id:dfetech:20220301233534j:plain

沼津丼を食べる。しらすやえびが実にうまい。観光地価格とはいえ、十分満足できた。

f:id:dfetech:20220301233656j:plain

どうやらオタク・情報雑誌で紹介されていたらしい。やはり、オタクが勧めるものに外れはないという時節が裏付けられてしまった。

f:id:dfetech:20220301233758j:plain

クルマで20分ほど移動し、内浦へ。ここはラブライブサンシャイン劇中で極めて重要な存在である「千歌ちゃん家前の砂浜」のモデルである。ここで汗まみれ・血まみれになってバク転の練習をしたのか…。

f:id:dfetech:20220301233957j:plain

f:id:dfetech:20220301234055j:plain

結局、あらゆる旅行の中で最も感動的なのはアニメ聖地巡礼ではないか、とすら思ってしまう。それくらい、劇中そのままの海岸に感動し、しばしたそがれてしまった。

 

その後東名高速首都高速を使ってトヨタレンタカー日暮里駅前店に到着。長い道のりだったが、無事故無違反で終えることが出来た。

f:id:dfetech:20220301234246j:plain



カローラツーリングはその名の通り、長距離をツーリングするのに最適と言えるだろう。クルコンの性能は抜群で、ほとんどアクセル操作にストレスを感じることはない。これにLTAが加われば、途中宿泊を挟まずとも、運転なれしていない方も大阪東京間の移動は余裕だ。

乗り心地もよいし、燃費も17km/L程度だった(満タン法による計測)。こんな車を作るメーカーが世界一の販売台数を誇るのは当然だろう。

 

トヨタの凄さ、スズキの魅力、ラブライブサンシャインへの情念を胸に、この旅行を終えることが出来た。